アクティブ・イマジネーションは、覚醒状態で夢を見るようなものです。
夢との違いは、覚醒している状態というところです。
ユングはこの方法を心理療法に使用しました。
無意識からやってくるイメージには治癒力があると考えたからです。
イメージが自然に動き始めるのですが、それは無意識からのメッセージを受け取っている状態です。
無意識からのメッセージを受け取れるようになると、ストーリーは勝手に進んでいきます。
そのストーリーは夢がそうであるように、自分の意思とは関係なく意外な方向へ進みますが、その意味を考えながら自分の行動を選択してイメージの中で実行していきます。
つまり、やってくる無意識に意識が絡む形で対話しながらストーリーを進めるのです。
このようなイメージによって心の成長を促したり、心の癒しを得ることができるとユングは考えました。
なぜイメージは治療力をもっているのでしょう
それは具体的にはわかっていません。
しかし現実に、心の成長や心の病いが治癒した例があるのです。
薬がなぜ効くのか分からないのと同じように、イメージが心に効く理由は分からないのです。
薬の効用は「効く」ことが分かってから研究されます。
同じように、イメージも今、さかんに研究されています。
当相談室では、アクティブ・イマジネーションも取り入れてカウンセリングを行っております。