(7) 評価を下す言葉は暴力に等しい

(5)で「あなたって、○○ですよね」と「決めつけられる」と傷つくお話でした。

(6)では、「価値観を押しつけられる」と傷つくお話でした。

これらは多くの人が「傷つく」のですから、暴力なのです。

大切な人を亡くして辛くても、それに耐えて明るい笑顔でいる時に言われた「あなたはいつも元気ね」という言葉は、殴りつけられたのに等しい衝撃を与えます。

「そんな常識も知らないのね」という言葉に含まれた、「私は正しい、あなたは間違っている」という指摘は、相手を殴ったと同じ傷を心に負わすことがあります。

「評価」は、「自分が正しい」と思うところから

「暇なくせになんで手伝わないんだ」

     (「手伝わないのはダメ」と評価してます)

「これだけやってあげてるのに、感謝の気持ちもないなんて」

     (「感謝しないのはダメ」と評価してます)

評価は、自分の正しさを信じていて、それを基準とするものです。

「自分の常識が正しくて、相手が間違ってる」

「自分が普通で、相手が普通じゃない」

「自分の方が正義で、相手は悪」

このような気持ちが強いと、相手にイライラするのは当たり前ですね。

ただし、評価してしまうことが「いい」とか「悪い」ということではありません。

「なぜ、人を評価してしまうのか」という理由が、ちゃんとあるのです。

評価してしまう人は、ご自分の課題として考えてみましょう。

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