(11) 食べる夢

「食べる」とは?

「食べる」ことは、動物にとって本能の一つです。

「食べる」ことで生命を維持するのですから、生きるために欠かせない行為ですね。

動物は、生き延びるために「食べる」必要があります。

そして人間は無事成長したり、人生の大切な節目を迎えたときには、特別な食事で祝ってもきました。

過去には、安定して食べることができない時代もありました。

食べられるだけで「幸せ」な時代です。

現代の日本では、「飢える」という体験をしたことのない人が多くなりましたが、それでも「食べる」ことに幸せを感じる人はたくさんいます。

このように「食べる」ことは、

「生命を維持する」と同時に、「幸せ」と結びついた行為です。

さらに人間は、「生命を維持する」だけでは足りません。

人間は「活動」する動物なのです。

遊んだり、勉強したり、仕事をしたり。

社会生活という活動もあります。

人間は、することがたくさんあるのです。

人間にとって「食べる」ことは、

単に生命を維持するにとどまらず、人間らしい生活のためにも不可欠なのですね。

現実に「食べる」と、

身体的にも精神的にもエネルギーを得ることができます。

夢の中ではどうでしょう?

夢の中で「食べる」とは?

夢(無意識)の中には、「物理的な身体」はありません。

ですから、夢の中で食べても、身体がエネルギーを得るわけではありません。

「夢」は、「こころの中」のお話ですから、

食べることでエネルギーを得るのは、「こころ」ということになります。

つまり、夢で「食べる」ということは、

「こころ」が何かを「食べる」わけです。

「こころが何を食べたか」は「こころが何を得たか」でもあります。

「こころが何を得たか」は、夢を見る人によって違います。

これを知るためには、いろいろ考えてみなければなりません。

どのような環境で、誰と、何を食べたましたか

何を食べましたか?

誰と食べましたか?

食べたいものでしたか?

噛んでいましたか?

味は覚えてますか?

食べてからどうなりましたか?

場所はどこでしたか?

雰囲気はどうでしたか?

食べて、どんな気持ちでしたか?

いろいろ考えてみましょう。

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