自分の容量を越えて頑張りすぎると、たまったストレスで「うつ病」になってしまうこともあります。
今回は「頑張り過ぎ」の弊害について考えたいと思います。
頑張ることのメリット
頑張ることは、基本的には大事なことです。
みんなが頑張って自分の役割を果たすと、家庭は平穏で、会社の利益も上がり、社会が安定して、平和が維持されます。
それに、頑張ってよい結果が出るとうれしいですね。
すると、
「頑張れば頑張るほど良い」と思ってしまいます。
ところが、
「過ぎたるは及ばざるがごとし」なのです。
何事も「すぎる」のは良くないですね。
でも、
頑張り屋さんは、自分が頑張りすぎていることに気づかないのです。
まず、自分が頑張り屋さんかどうかをチェックしましょう。
「頑張り過ぎる」人
●自分さえ我慢すればいいと思いがち
●失敗すると自分の責任と思いがち
●何事も完璧にしようという気持ちが強い
●自分より他人のことを考えがち
●何もしない時間や何もしない日をつくらないようにしてる
●疲れていても、なかなか休めない
●他人に嫌われるのではないかと気になる
●周りからどう思われているかが気になる
●自分に価値があると思っていない
●劣等感が強い
●負けず嫌いで、他人と比較しがち
●断わるのが苦手
●人に頼むより自分がやった方が楽と思いがち
こんな感じでしょうか?
では、
「なぜ、そんなに頑張るのか」を考えてみましょう
なぜそんなに頑張るの?
次のような人が「頑張りすぎる」傾向になると言われています。
●家庭で、子どものころから我慢してきた人
●家庭外(学校、部活)で、我慢や頑張りを求められてきた人
このような人は、次のような気持ちになりがちです。
●もっと頑張らないと認めてもらえない
●結果を出さないと自分に価値がない
●自分に自信がないから、否定されないために休むことができない
そして
●我慢強い
●弱音が吐けない
●本音が言えない
●愚痴が言えない
という状態になっていきます。
この裏には、「認めてほしい」という切実な思いが隠れています。
●人の期待に応えたい
●人の役に立って喜んでもらいたい
●人から評価されることが大事
●称賛されたり、感謝されることが生きがい
つまり、
●頑張って、
●喜んでもらって、
●褒めてもらって、
●感謝されたい、
そのような愛をもらいたい
その愛は、社会的には「お金」「評価」「感謝」「称賛」という形の「愛」です。
これらを求めて頑張るわけです。
でも、
この目的で「頑張りすぎる」のは、危険なのです。
頑張り過ぎてストレスがたまると、「うつ病」になる
「うつ」とは、頑張ることを止められない病いでもあります。
うつ病の人は、「頑張らない」ということが、どういうことか分からない人でもあります。
だから「手を抜くことに罪悪感」がある人は、赤信号です。
他人に評価されてうれしくなると、心身の疲労に気づきにくくなります。
からだや心に負担がかかっても、気づかないので、休みません。
その結果、
ストレスが限界になり、こころが壊れてうつ病になってしまうのです。
では、
こうならないためには、どうしたら良いでしょう?
頑張りすぎないために
●一晩寝ても疲れがとれないとき
●「頑張れなくなった」と感じるとき
このような状態になったときは、赤信号です。
これらは、体からの「休みなさい」という警告です。
「頑張りすぎている人は、
他人には「休みなさい」と言ってあげられますね?
他人に言ってあげたい言葉を、自分に言ってあげましょう
●休みなさい
●辛いときは「辛い」と弱音を吐きなさい
●腹が立ったら、愚痴を吐きなさい
と自分に言ってあげましょう。
自分に優しくすることは、甘えではありません
休んで自分の好きなことをして、「エネルギーを蓄えましょう」
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これが大事!
取手心理相談室
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