(15) 虫の夢

虫にもいろいろな虫がいますが、今回は虫を特定しないで考えてみたいと思います。

「虫」のイメージ

たくさんの虫が湧いていたり、死んでいたり、虫に追いかけられたり、刺されたり。
虫が好きな人には分からないと思いますが、苦手という人は多いのです。

虫が苦手な人はこんな風に思います。

●嫌い
●不快
●怖い
●不気味
●気持ちが悪い

今回は、虫が嫌いな人にとっての「虫の夢」について考えてみたいと思います。

生物として原始的な「虫」

虫は、人類が現われるはるか昔、4億年前には地上に生息していました。
生物としては、きわめて本能的・原始的で、知性はありません。

そのような部分は、「こころ」の中にもあります。
「こころ」の最も古い層です。

「こころ」の中の、本能的・原始的な部分です。
頭で考えることはない、「こころ」の部分です。

ここで、さきほどの「虫」のイメージを思い出しましょう。
嫌い 不快 怖い 不気味 気持ちが悪い

私たちの「こころ」の深いところにある本能的で、原始的な「こころの部分」は、
不快で、怖くて、不気味で、気持ちが悪くて、嫌なもののようです、

このようなものが、夢に「虫」として出てくるとはどういうことでしょうか?

夢の中の「虫」

繰り返しますが、夢の虫は、こころの奥深くにある「こころの部分」です。

「こころ」ですから、何らかの感情なわけですね。

その感情は、不快なために
●見たくない
●触れたくない
●受け入れられない
ものです。

もし万が一、触れそうになったとき、
頭で考えている暇はありません。

頭で考えるより先に反応します。
理性はきかないのです。

鳥肌が立ったり、悲鳴を上げたり、一目散に逃げたりしてしまうのです。
それほどまでに、触れたくない感情ということになります。

そうすると、「虫」が夢に出てきたのには、大事な意味があるはずなのです。

「こころ(無意識)」は、なんとかしてその「嫌なもの」を克服しようとしている可能性があります。

たとえば、
怒り、憎しみ、恨み、嫉妬
などは、あまり感じたくないですね。

もし夢に、大嫌いな「虫」が出てきたら、
気持ち悪いし、怖いかもしれませんが、
ちょっとだけ、我慢して見てみましょうか?

夢の中で「虫」が怖くなくなると、
日常でも「虫」が怖くなくなることがよくあります。

不思議ですね。

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