(26) 苦手な人 ⑨偉そうな人

あなたの周りに「偉そうな人」はいますか?

思わず「何様?」と言いたくなってしまうような人。
そんな人はどこにでもいます。

職場にも、学校にも、ご近所にもいます。

威張る、自慢する、威圧的、自己中心的、横柄、無礼、傲慢、尊大、高飛車、などなど

「偉そうな人」って、こんな感じでしょうか?

もう少し具体的に見てみましょう。

偉そうな人ってどんな人?

「偉そう」を調べてみましたら、
いかにも偉い人であるかのようにふるまう様子を「偉そう」というとありました。

つまり「偉そうな人」とは、
本当はそんなに偉くないのに、とても偉そうにしている人を呼ぶ言葉で、批判の意味が込められています。

嫌がられているのです。

偉そうな態度をとられて、気持ちの良い人はいませんね。

腹が立つこともあります。

このような嫌がられるリスクをおかしてまで、
なぜ、その人は「偉そう」にするのでしょう?

偉そうにするのは、なぜ?

さきほど、偉そうな態度を少しあげました。

威張る、自慢する、威圧的・・・
などです。

私たちは、相手にこのような態度をとられると、次のような気持ちになります。

●バカにされた
●貶められた
●軽く見られた
●ダメな人間と思われた
●見下された
●存在を否定された
●自信がなくなる
●自分が無価値の人間のような気持ち

「偉そうな態度」に対して、私たちの多くは

結果的に、
このような気持ちになってしまいます。

「偉そうな態度」には、
相手をこのような気持ちにさせる効果があるわけです。

つまり「偉そうな人」は、
相手を、「価値のないダメな人間」に落として、

逆に、「自分は優れている」ということを訴えていることになります。

では、ここで、ちょっと考えてみましょう。

なぜ、わざわざ訴える必要があるのでしょう?

「すごいんだぞ」と訴えないではいられない

「すごい人」や「優れている人」は、本人がアピールしなくても周りの人は分かっています。

ところが、周りが認めるような「すごい人」の中にも、アピールする人がいます。

なぜわざわざ、そんなことをするのでしょう。

ちゃんとアピールしないと、
自分が「すごい人」であることを分かってもらえないと勘違いしているのだと思われます。

つまり、
自己評価が低いのです。

自己評価が低いために、
「自分は無価値な人間」と思い込んでいるのです。

だから必死で、「自分のすごさ」を訴えてしまうわけです。

それが「偉そう」に見えるのです。

周りの人は貶められ、
不快な思いをして悩んでしまうのですが、
本人は「偉さ」をアピールしましたので、気分が良くなっています。

では、そういう人に対してどうしたらいいのでしょう?

「偉そうな人」への対処法

自己評価が低いために、自分の「すごさ」や「価値」を訴えずにいられない人に対して、

私たちができることはあまりありません。

自己評価の低い人に、「自己評価を上げるように」と言って上がるものではないからです。

あくまでも「本人の問題」と考えて、割り切りましょう。

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