誰でもウソをつく
私たちは皆、小さいときから「ウソはいけません」と言われてきました。
でも、大きくなるにしたがって、分かってきました。
大人だってウソをつくのです。
あかちゃんだって、ウソ泣きをします。
「嘘も方便」という言葉もあります。
人間関係を円滑にするための、社交辞令も、お世辞もあります。
ウソをついたことのない人なんていません。
ウソは、人間にそなわっている生きるための能力かもしれません。
そうは言っても、やっぱり嫌なウソもあります。
ウソと分かると腹が立つのは何故?
ウソだと分かったとき、「信じていたのに」と思います。
そうです。
腹が立つのは、信じていたことが「裏切られた」と感じるからです。
ウソだと分かると、がっかりしますね。
でもちょっと、考えてみてください。
「信じる」と決めたのは「私」です。
だから、「がっかりする」のは、
「相手にがっかり」するのではありません。
「信じる」と決めた自分にがっかりするのです。
それでも、自分にがっかりするのは嫌ですね。
だから、「ウソをついた人」に腹を立てるわけです。
もしその「ウソ」が、ついてはいけないウソだとすると、
ウソをついた相手は間違いなく「悪い」ので、腹は立って当たり前です。
でも、繰り返しますが、
「信じる」と決めたのは「私」ですから、私の判断ミスもあるわけです。
ところで、人はどんなウソをつくのでしょう?
ウソのいろいろ
① あまり害のないウソ
●失敗した時に、怒られないようにウソをつく
●断わる時に、ウソを言って断る
●知らないのに、知ったかぶりをする
●相手の話が面白くないのに、笑ってあげる。
●相手が傷つかないように、本当のことを言わない
●秘密を守るためにウソを言う
●本当は無理なのに、頼られると断れなくて「大丈夫」と言ってしまう
●場を楽しませるために、たくさん尾ひれをつけて話を盛り上げる
●相手を喜ばせようと、ウソを言う
●約束を守れなくて、結果的にウソになってしまう
こうしてみると、
本当に私たちは、よくウソをつきますね。
プレゼントが好みじゃなくても「うれしい」って言う人は多いですもね。
② 注目されたくてつくウソ
●「すごい」と思ってほしくて作り話をする・・・「有名人と知り合い」など
●人より劣ってることが受け入れられなくてウソつく・学歴や収入の詐称など
●認めてほしくて、できないことを「できる」と言う
「本当の自分なんて、誰も相手にしてくれない」と思い込んでいると、
このような種類のウソをついたりします。
③ 悪質なウソ
●人を傷つけるウソ
●人を貶めるような作り話
●人を騙すためのウソ
●他人に濡れ衣をきせるウソ
この種類のウソは、罪になるものもあります。
いろいろなウソがありますが、中には、ウソが癖になっている人がいます
「ウソ」が癖になっている人
いつもウソをついていると、
本人が錯覚して、ウソと真実がわからなくなることがあります。
そうなると、話のつじつまが合わなくなっても、気にならなくなります。
こうなってしまった人は、
どのようなときウソをついてしまうのか考えてみましょう。
努力では直せなくなっていることもありますから、
その場合は、心療内科へ行くか、ウンセリングを受けましょう。
最後に子どものウソについてです。
子どものウソ
子どもは次のようなことでウソをつきます
●叱られないようにするために
●追い詰められて、自分を守るために
●認められたいとき
●注目されたいとき
●親がウソをつく
お子さんのウソが癖になっているときは、
次のことを心がけましょう。
●子どもに厳しすぎないようにする
●本当のことを言ったときは、絶対に怒らないようにする
●正直に話したときは、ほめるようにする
●親がウソをつかないようにする
取手心理相談室
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