(8) プライベートを聞かれる

このようなことを聞かれて困ったことはありませんか?

●「毎月、いくら貯金してるの?」

●「こんどの休み、どこか行くの?」

●「お子さん、どこの学校?」

●「結婚してるの?」

●「その服、どこで買ったの?」

●「お正月、実家に帰らないの?どうして?」

●「ご主人の浮気、チェックしてる?」


根掘り葉掘り聞かれて、

「なんで、こんなこと聞かれなくちゃいけないの」と、

腹が立ってくることもあるでしょう。

答えたくないのに答えてしまった自分に腹を立ててしまうこともあるでしょう。

腹が立つ理由

ひとつは、「プライベートに干渉された」と感じている時点で、

パーソナルスペース(個人の心理的空間)の侵害が起きています。

勝手に心の中に侵入されて、腹が立ったのですね。

もう一つは、触れられたくない内容のときです。

そこに心の傷があって、触れられると痛みで腹が立つことがあります。

なぜ、こんなこと聞いてくるのでしょう

簡単に言うと、

「関心がある」からです。

あなたに関心があるのではなく、「この話題」に関心があるわけです。

その人自身が、
「自分の毎月の貯金」「自分の今度の休みをどう過ごすか」「自分の結婚や結婚生活」「自分の子どもの学校」「実家に帰ること」「夫の浮気」

に関心があるのです。

つまり、この質問は、「相手の心の領域内のこと」なのです。

そうであれば、返し方は難しくありません。

<困ったときの対処の仕方>

聞かれたことに対して「どうしてそれを聞きたいの?」と聞いてみるといいでしょう。

「あなたの場合はどうなの?」と聞いてみてもいいですね。

先の例ですと、

「あなたは、いくら貯金してるの?」
「あなたは、こんどの休み、どこか行くの?」

となります。

相手はそれについて、「話したいこと」や「聞いてほしいこと」がいっぱいあるはずです。

その話を「聞きたくもない」場合は、
「私のことが気になる?」と聞いて、話題をそらしてもいいでしょう。

それも嫌なら、
「あまり、答えたくないなあ」と濁してしまいましょう。

濁すことで「自分の領域を守る」ことは大切なことです。

取手心理相談室
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