「信じられない行動」に出会ったとき
口をついて出てくる言葉がありますね?
信じられない!
冗談でしょう!
おかしいんじゃないの!
ウソでしょ!
ありえない!
それは、どんな「行動」でしょう?
●「人間として」信じられない
●「社会人として」信じられない
●「母親として」信じられない
●「夫として」信じられない
●「医者として」信じられない
●「店員として」信じられない
まだまだいくらでもありますね。
具体的にはどうでしょう?
信じられないコト
たとえば・・・・
●並んでる列に割り込む
●レストランで、ガチャガチャ音をたてて食事をする
●混んでる電車の中で足を組んで座る
●約束の時間に連絡もなく来ない
●使ったものを元の場所に戻さない
●「今、インフルエンザにかかっててね」と話しかけてくる
などなど
まず、「エーッ!」と思いますね。
そして、「信じられない!」、「ありえない!」、「ウソでしょ!」となるわけです。
「エーッ!」と思ったとき
「エーッ!」と思ったその直前は、どう思ってましたか?
「信じられない行動」に対して、何を感じていましたか?
●迷惑だ
●常識がない
●マナー違反だ
●みんなが困る
●やめてほしい
当然、「私だったら、そんなことしない」のではないでしょうか?
ではなぜ、「私だったら、そんなことしない」のでしょう?
私たちは社会の中で、みんなが気持ちよく楽しく過ごせるようにルールをつくっています。
暗黙のルールもあれば、法律で決められたものもあります。
「常識」とか「マナー」というルールもあります。
ルールを守るために
時には「我慢すること」もあります。
電車の中で足を組みたくても、我慢するのです。
いつものようにおしゃべりしたくても、インフルエンザのときは我慢します。
どんなに急いでいる時でも、我慢して列の後ろに並ぶのです。
こうやって、
多くの人は「社会の一員として」、ルールを守る努力をします。
みんな、頑張っているのです。
だからこそ、「守らない人」を見ると「信じられない」という怒りになるわけです。
「私だってちゃんとやってる」という気持ち
●私だって守ってるのに
●私だって我慢してるのに
●私はちゃんとやってるのに
「私はちゃんと我慢してるんだから」・・・「あなたもそうするべきでしょ!」
「私はちゃんと我慢してるのに」・・・「なんで、あなたはできないの?」
一生懸命、頑張っている人ほど、みんなも頑張るべきと思ってしまうのですね。
努力している人ほど、「怒りの度合い」は大きくなるようです。
そのような方は、自分に声をかけてみましょう。
「私はずいぶん、頑張ってるんだね」
「私はすごく努力しているんだね」
自分をいたわり、努力を認めてあげましょう。
本当に頑張っているのですから。
少しでも「よき社会人の一員」であるよう、人は皆、一生懸命なのです。
イライラは、そういう自分を認めてほしい時、かもしれません。
取手心理相談室
担当者プロフィール
電話: 080-5687-8508
メール: toride.shinrioffice@gmail.com