(15) 思い通り動かない相手にイライラ③信じられない行動

「信じられない行動」に出会ったとき

口をついて出てくる言葉がありますね?

信じられない!
冗談でしょう!
おかしいんじゃないの!
ウソでしょ!
ありえない!

それは、どんな「行動」でしょう?

●「人間として」信じられない
●「社会人として」信じられない
●「母親として」信じられない
●「夫として」信じられない
●「医者として」信じられない
●「店員として」信じられない

まだまだいくらでもありますね。

具体的にはどうでしょう?

信じられないコト

たとえば・・・・

●並んでる列に割り込む
●レストランで、ガチャガチャ音をたてて食事をする
●混んでる電車の中で足を組んで座る
●約束の時間に連絡もなく来ない
●使ったものを元の場所に戻さない
●「今、インフルエンザにかかっててね」と話しかけてくる

などなど

まず、「エーッ!」と思いますね。

そして、「信じられない!」、「ありえない!」、「ウソでしょ!」となるわけです。

「エーッ!」と思ったとき

「エーッ!」と思ったその直前は、どう思ってましたか?

「信じられない行動」に対して、何を感じていましたか?

●迷惑だ
●常識がない
●マナー違反だ
●みんなが困る
●やめてほしい

当然、「私だったら、そんなことしない」のではないでしょうか?

ではなぜ、「私だったら、そんなことしない」のでしょう?

私たちは社会の中で、みんなが気持ちよく楽しく過ごせるようにルールをつくっています。

暗黙のルールもあれば、法律で決められたものもあります。

「常識」とか「マナー」というルールもあります。

ルールを守るために

時には「我慢すること」もあります。

電車の中で足を組みたくても、我慢するのです。

いつものようにおしゃべりしたくても、インフルエンザのときは我慢します。

どんなに急いでいる時でも、我慢して列の後ろに並ぶのです。

こうやって、
多くの人は「社会の一員として」、ルールを守る努力をします。

みんな、頑張っているのです。

だからこそ、「守らない人」を見ると「信じられない」という怒りになるわけです。

「私だってちゃんとやってる」という気持ち

●私だって守ってるのに

●私だって我慢してるのに

●私はちゃんとやってるのに

「私はちゃんと我慢してるんだから」・・・「あなたもそうするべきでしょ!」

「私はちゃんと我慢してるのに」・・・「なんで、あなたはできないの?」

一生懸命、頑張っている人ほど、みんなも頑張るべきと思ってしまうのですね。

努力している人ほど、「怒りの度合い」は大きくなるようです。

そのような方は、自分に声をかけてみましょう。

「私はずいぶん、頑張ってるんだね」

「私はすごく努力しているんだね」

自分をいたわり、努力を認めてあげましょう。

本当に頑張っているのですから。

少しでも「よき社会人の一員」であるよう、人は皆、一生懸命なのです。

イライラは、そういう自分を認めてほしい時、かもしれません。

取手心理相談室
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