(14)思い通り動かない相手にイライラ②会話にならない

会話にならない

●会話にならない

●会話ができない

●会話が成り立たない

●会話が続かない

●話が深まらない

●話が伝わらない

●話がかみ合わない

●話の論点がズレる

いろいろな言い方をしますね。

会話についての悩みを抱えている人は少なくありません。

会話の輪に入れなくて悩んでいる人もいます。

●何と言ったらいいか分からない

●会話の輪に入れない

●気のきいたことが言えない

●面白いことが言えない

●楽しめない

これらも、本人にとっては深刻です。

しかし、今回はこれについては置いておきます。

今回のテーマである「会話にならない」は、

「期待した反応が返ってこない」ために「会話にならない」についてです。

期待した反応が返ってこない

●質問に答えない

●心ない言葉が返ってくる

●ただ聞いてほしいだけなのに聞いてくれない

●「そんなこと言ってないのに」と思う

このように思ってしまうのには、次のようないろいろな要因があります

●興味の対象が違う

●同じことに対して、感じていることが違う

●相手の話を聞かないで、自分のことばかり考えている

●そもそも相手に関心がない

●「想像する」ことが苦手

●思考や感情の回路が違う

上のような様々な要因があって、期待した反応が返ってこないわけです。

その結果、「会話にならない」と感じます。

これらの要因に共通するのは、相手と自分の「違い」です。

同じ人間だけど、「人間が違う」

たとえば、
●興味や関心が違う
●思っていることや感じていることが違う

のですね。

この「違い」は、「人間が違う」のですから当たり前です。

「違い」は、どうにもならない事実です。

お互いに「違う」人間同士が

「いかにうまくやっていくか」は、

どの時代でもどこの国でも、ずっとテーマでした。

にもかかわらず、私たちは「宛との違い」に直面すると、対応できなくなってしまうのです。

会話という、違う人間同士が理解し合う絶好の機会の場で、

「違い」を見せつけられると、イライラしてしまうのです。

「自分と他人は違う」ということについては、これまで何度か触れてきました。

今回は「違い」について、もう少しだけ掘り下げてみようと思います。

「違う」となぜ会話にならない?

たとえば、「山」と聞くと、あなたは何を連想しますか?

筑波山という人もいれば、富士山という人もいます。

冬山登山を連想する人もいれば、夏のキャンプを思い出す人もいるでしょう。

山で遭難した経験のある人もいれば、救助隊として活動したことのある人もいます。

楽しい思い出のある山もあれば、悲しく辛い思い出の山もあります。

山の懐に抱かれた小さな部落で育った人と、人を寄せ付けない険しい山を見て育った人とでは、山への思いは違います。

「山」という単語、ひとつ取っても、人の数ほどの連想が心の中で巡ります。

その山が会話に出てきたらどうでしょう。

「先週、友達と山に登って来たよ」と言ったとします。

「山」だけでも、心に浮かぶイメージは千差万別なのに、
「山」の他にも、
「先週」
「友達」
「登る」
もあります。

これらの言葉、ひとつひとつ、それぞれに対して、皆、テンデンバラバラな連想がわくのです。

「先週」に反応する人

「友達」に反応する人

「山」に反応する人

「登る」に反応する人

いろいろです。

「登山が趣味の人」の心には、楽しい思い出が湧いてくるかもしれません。

「友達がいない人」の心には、寂しさや羨ましさが浮かんでくるかもしれません。

「友だちを山で失った人」の心には、悲しみや辛さがワーッと押し寄せるかもしれません。

「先週、友達と山に登って来たよ」

この言葉は、いろいろな思いを周囲の人に抱かせるわけです。

気持ちを分かってくれる人なら、期待通りの言葉を返してくれるはずですね。

でも、そうではない人もいるわけです。

そこは、誰にも想像のできないことです。

ひとりひとりの「経験が違う」からです。

ひとつひとつの言葉がもっているイメージが違うからです。

あなたに想像のできない経験をした人は、想像のできないイメージをもっていたりするのです。

期待通りの反応が返ってこない時、

相手は、あなたの思いもしなかったことを考えているのかもしれませんね。

取手心理相談室
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