会話にならない
●会話にならない
●会話ができない
●会話が成り立たない
●会話が続かない
●話が深まらない
●話が伝わらない
●話がかみ合わない
●話の論点がズレる
いろいろな言い方をしますね。
会話についての悩みを抱えている人は少なくありません。
会話の輪に入れなくて悩んでいる人もいます。
●何と言ったらいいか分からない
●会話の輪に入れない
●気のきいたことが言えない
●面白いことが言えない
●楽しめない
これらも、本人にとっては深刻です。
しかし、今回はこれについては置いておきます。
今回のテーマである「会話にならない」は、
「期待した反応が返ってこない」ために「会話にならない」についてです。
期待した反応が返ってこない
●質問に答えない
●心ない言葉が返ってくる
●ただ聞いてほしいだけなのに聞いてくれない
●「そんなこと言ってないのに」と思う
このように思ってしまうのには、次のようないろいろな要因があります
●興味の対象が違う
●同じことに対して、感じていることが違う
●相手の話を聞かないで、自分のことばかり考えている
●そもそも相手に関心がない
●「想像する」ことが苦手
●思考や感情の回路が違う
上のような様々な要因があって、期待した反応が返ってこないわけです。
その結果、「会話にならない」と感じます。
これらの要因に共通するのは、相手と自分の「違い」です。
同じ人間だけど、「人間が違う」
たとえば、
●興味や関心が違う
●思っていることや感じていることが違う
のですね。
この「違い」は、「人間が違う」のですから当たり前です。
「違い」は、どうにもならない事実です。
お互いに「違う」人間同士が
「いかにうまくやっていくか」は、
どの時代でもどこの国でも、ずっとテーマでした。
にもかかわらず、私たちは「宛との違い」に直面すると、対応できなくなってしまうのです。
会話という、違う人間同士が理解し合う絶好の機会の場で、
「違い」を見せつけられると、イライラしてしまうのです。
「自分と他人は違う」ということについては、これまで何度か触れてきました。
今回は「違い」について、もう少しだけ掘り下げてみようと思います。
「違う」となぜ会話にならない?
たとえば、「山」と聞くと、あなたは何を連想しますか?
筑波山という人もいれば、富士山という人もいます。
冬山登山を連想する人もいれば、夏のキャンプを思い出す人もいるでしょう。
山で遭難した経験のある人もいれば、救助隊として活動したことのある人もいます。
楽しい思い出のある山もあれば、悲しく辛い思い出の山もあります。
山の懐に抱かれた小さな部落で育った人と、人を寄せ付けない険しい山を見て育った人とでは、山への思いは違います。
「山」という単語、ひとつ取っても、人の数ほどの連想が心の中で巡ります。
その山が会話に出てきたらどうでしょう。
「先週、友達と山に登って来たよ」と言ったとします。
「山」だけでも、心に浮かぶイメージは千差万別なのに、
「山」の他にも、
「先週」
「友達」
「登る」
もあります。
これらの言葉、ひとつひとつ、それぞれに対して、皆、テンデンバラバラな連想がわくのです。
「先週」に反応する人
「友達」に反応する人
「山」に反応する人
「登る」に反応する人
いろいろです。
「登山が趣味の人」の心には、楽しい思い出が湧いてくるかもしれません。
「友達がいない人」の心には、寂しさや羨ましさが浮かんでくるかもしれません。
「友だちを山で失った人」の心には、悲しみや辛さがワーッと押し寄せるかもしれません。
「先週、友達と山に登って来たよ」
この言葉は、いろいろな思いを周囲の人に抱かせるわけです。
気持ちを分かってくれる人なら、期待通りの言葉を返してくれるはずですね。
でも、そうではない人もいるわけです。
そこは、誰にも想像のできないことです。
ひとりひとりの「経験が違う」からです。
ひとつひとつの言葉がもっているイメージが違うからです。
あなたに想像のできない経験をした人は、想像のできないイメージをもっていたりするのです。
期待通りの反応が返ってこない時、
相手は、あなたの思いもしなかったことを考えているのかもしれませんね。
取手心理相談室
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