(1)ストレスは心身の病気の引き金

ストレスは、こころとからだの病気の引き金になったり、悪い影響を与えると言われています。

たとえば、からだの病気。

胃痛、下痢、めまいだけではなく、心筋梗塞、脳溢血、高血圧、喘息などの身体疾患がストレスと関連していることは、よく知られています。

癌もストレスと無縁ではありません。

風邪もひきやすくなります。

ストレスはこころにも影響します。

ストレスが強くなると、不安になったり、集中力が落ちたり、怒りやすくなったりします。
情緒不安定やうつ病、不安障害、適応障害になることもあります。

行動にも影響します。

お酒やたばこの量が増えたり、食欲が増したり、逆に減ったり、ギャンブルにのめり込む人もいます。

イライラしますから、行動が粗暴になったり、事故を起こしやすくなります。

ストレスが強くなると、こころは疲弊して病気になるし、からだも悲鳴をあげて病気になるし、行動も平常ではなくなるのですね。

からだにかかったストレスは、こころに影響を与え、こころにかかったストレスは、からだに影響を与えます。

だから超過勤務が続き、からだが無理をし過ぎるとうつ病になるし、緊張が続いてこころに負担がかかると血圧が上がったり、胃が痛くなったりするのです。

こころとからだは、神経やホルモンなどの連絡網で密接に結びついています。

そして、命を維持するために、一定の状態を保とうとします。

体温や血圧や呼吸数などは、ほぼ一定なのですが、このバランスを崩すのがストレスです。

では、ストレスはない方が良いのでしょうか?

いいえ、そうではないのです。

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